精神の生態学 G・ベイトソン

精神の生態学

精神の生態学

すんごく読みやすい。
前半は、メタローグという単に問題を論じるのではなく、議論の構造がその内容を映し出すようなかたちで進行していく会話形式をとっている。しかも父親と娘の会話だから小学生から大人まで読めちゃう。受け取るメッセージはそれぞれで異なって面白そう。
メタローグの特殊性なのか、個々の問題に解答することよりもむしろその問題に対する思考のプロセスに重きを置いていて、読後は煙にまかれたような、でももっと大切なことを聞いたような不思議な気持ちになる。

精神と自然―生きた世界の認識論

精神と自然―生きた世界の認識論