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下北に遊びがてらリサーチしに行ってきた。いや、リサーチがてら遊びに行ってきた。いや、どっちでもよい。
東浩紀が北田暁大との対談の中で、下北の再開発に若者の街を守れと反対することに対して、大人になった元サブカル少年が「ボクの想い出を残せ」といってるのとどう違うのかと疑問を投げかけていて、新しい世代からしたら再開発後の下北を「自分たちの街」と思うかもしれない、現状を維持しようとするのはテーマパーク化と変わらないじゃんというわけです。
確かによくわかるんだけど…、すべての変化を許容することが良いわけがない。都市を自分のものとして考えないというのが一番の問題であって、そこでテーマパーク化がどうとかノスタルジーだとかいう議論は住民や当該者からしたら下らないのだろうなぁと思ったわけです。逆に関係者以外からすればあってないような問題なわけで、なんだか場所性、トポフィリアといったものがあからさまに当該者と非当該者を生み出している時点で、都市の多様性の弊害のように感じてしまったわけです。
東が言ってるポストモダンの多様性を認めることが、結果として街の特殊性を消していくってことにも通じそうすね。
※自分は開発の規模が単純に大きいのが問題なのではないかと思います。ハイ。
東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス)
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