ミースとコルビュジエ

Peppino2007-05-13


修論で、論文の歴史的な位置づけを…といわれたから一週間で本をいっぱい読みました。読みましたっていうか、見ました。流し見です。
今さらながら、コルビュジエもミースも面白いこと言ってるなぁ&面白いこと言われてるなぁと思いました。

何より楽しいのは、コルさんがさまざまな建築家に影響を与えたことがコルさんの絵や言説から(かなり勝手に)予測できるのだ。
この絵青山のプラダじゃん。とか、この表現はSANAAだな。とか、これ最近あの人が言ってることと似ているな。いや、まんまだな。とか。

なるほど、既視感のない建築と既聴感のない建築をつくるとしたらどちらも同じくらい難しいんだけど、両者の難しさはそれぞれ意味が違う。
前者は多くの人が建築をイメージを第一に追っている点で既視感を抱きやすいという意味での難しさで、後者はそもそも既聴感を抱く知識と教養を備えた人がいない、つまり何が既に語られていて何が語られていないのかもよく分からないという難しさです。

単純な話ですが、そういう難しさを抱え込んだうえで、「既聴感のない建築」を造ってみたいですね。ポワ〜ン。